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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


「猗窩座様」

「鬼狩りが十六夜に何の用だ?直ぐに頸を狩らぬ訳は?」

猗窩座の問いに胡蝶たちは返答出来ずにいたが……

「十六夜ではない。彼女の名は白藤。人を殺さぬ鬼だ」

「人を殺さぬ鬼?解せんな」

だが、確かに彼女は昨夜重度の飢餓状態だったにも関わらず、人を喰わなかった。

代わりに喰らったのは……

まさか、コイツは。

人の『血肉』の代わりに『性』を喰らうのか。

例外にも程がある。

だが、そうなら頷ける。

何故か体力が向上しているような気もするが、それもコイツの能力なのだとすれば。

何と利用価値の高いことか。

「そいつを返して貰おうか」

猗窩座が白藤を指差す。

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