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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


集落が途切れた先に、古びた社を見つけた冨岡は、そのまま境内に手をかけた。

ガタガタ。

長年手入れされていないのだろう。

古びた襖を外して中に入ると、倒れ込むようにして眠っている白藤を見つけた。

「白藤!!」

良かった。

大きな傷は残っていないようだ。

「ん……」

重い瞼を押し上げると、深い青色の瞳に見つめられていた。

「白藤、気が付いたか?」

気遣わしげな瞳……。

誰?

「…………?」

「どうした?」

優しい声音。

まるであの方のよう……

「貴方は、どなたですか……?」

「…………」

私の問いに見開く瞳。

彼は一体、誰なのだろう?

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