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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第8章 上弦の陸


「ヒノカミ神楽 灼骨炎陽」


ガガガガガ。



堕姫と冨岡の間合いに炭治郎も加わった激しい攻防の中。



「お兄ちゃああん!!」




堕姫の声が辺りに木霊する。



加勢が来るのか……


鬼の数によっては、こちらも不利になるかもしれない。


そんな考えが頭をよぎった。





ズッ。


音を立て、堕姫の体が二つに分離する。



「誰だあ?俺の妹、泣かせてんのわぁ」



何、あれ…



「旦那さん、早ぅ!」



隣にいる大旦那が腰を抜かし、その手を白藤が引っ張る。


ここで止まる訳にはいかない。



ビュっ…

鎌が宙を舞う。



鎌が向かったのは、白藤とは反対方向であったが。


ダンッ!

それはしっかり人に当たって…

夥(おびただ)しい量の血飛沫が舞った。



「うわぁあ!弘さん!」



らしくない。

けど、足が止まってしまった。



「何してる、白藤!!」

「冨岡さん…」



ズル…


え?

今、分裂したばかりのやせ細った鬼が、いつの間に背後に!



「お前、何だ?普通の鬼じゃねぇなぁ?」


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