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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第8章 上弦の陸


とにかく、この鬼の間合いから逃げなくては。


白藤は廓の主人の手を引き、必死に走る。



「なぁ!雪白!!あれは一体何なんだ!?」


「あれは『鬼』です。蕨姫花魁は鬼が化けていたんです」


「蕨姫……あの化け物が……」



化け物。


そう、人間にとって、鬼は人を食らう化け物だ。



「そうです、だから逃げて下さい。出来るだけ遠くに!!」



白藤の剣幕に押され、ようやく廓の主人も必死になって走り始めた。



「白藤さん!!」


「炭治郎君!!気をつけて、帯に捕まらないようにして!」


「帯!?」



炭治郎の眼前に桃色の帯が迫ってくる。



「っ……!!」


何とか反応して刀で防ぎ、体勢を立て直した炭治郎は勢いそのままに技を繰り出す。



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