• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第58章 絶対君主には成れずとも$ 下巻1


しのぶったら、焦っちゃって、可愛いわー。

「胡蝶、すまんが俺には妻がいる。婚約の話はすまないが……」

「え?」

嘘、断られた?

「フラムは一夫多妻制ではなかったかしら?」

「あぁ、だが俺はその仕組みに違和感を……何だ?」

しのぶとカナエからじっと見つめられる。

「珍しいタイプねー、君は」

たった一人を思い続けるなんて。

大抵の男たちは妻だろうが妾だろうが、沢山の女たちを侍(はべ)らせ、悦に浸るというのに。

まぁ、だからしのぶが惹かれたのか。

ぶっきらぼうなのは、どこかの誰かにそっくりなのになー。

カナエは冨岡に白髪の少年の面影を重ねる。

いつも傷だらけなのよね。

どうしてるのかな?

私は戦に行かないから、彼の姿を見る機会がめっきり無い。

/ 1832ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp