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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第8章 上弦の陸


「帯?」



地中から這い出てくる桃色の帯を見付ける。


あれに捕まると不味いのよね、きっと。


白藤は逸る心を抑えながら、遊郭の市民を逃がす為に奔走する。



鬼が居る以上、一般人は逃がさなくては。



「やっぱり"柱"ね。柱が来てたのね、良かった。あの方に喜んで戴けるわ…」




蕨姫花魁の髪が黒から白へと変貌していく。


ズズズ…


爪が伸び、肌もより白くなる。


人ではないものへと変貌していく彼女を目の当たりにして、炭治郎達も刀を携える。



「おい、何をしてるんだお前たち!!人の店の前で揉め事起こすんじゃねぇぞ!!」



廓の主人が大声を張り上げる。


「……うるさいわね」



不味い。


見るからに苛立っている様子だ。


あの人に危害を加えるかもしれない。



「ダメです!下がって下さい!」

「お前、雪白…!」



見つかった…



「水の呼吸・拾壱ノ型 凪」



堕姫と私の間に冨岡さんが入り、凪で攻撃を全て払ってくれる。



「其奴を連れて早く行け!!」

「はい!」

「血鬼術・八重帯斬り。お終いね、さよなら」

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