第8章 上弦の陸
「帯?」
地中から這い出てくる帯を見付ける。
あれに捕まると不味いのよね、きっと。
「やっぱり"柱"ね。柱が来てたのね、良かった。あの方に喜んで戴けるわ…」
ズズズ…
「おい、何をしてるんだお前たち!!人の店の前で揉め事起こすんじゃねぇぞ!!」
「……うるさいわね」
不味い。
「ダメです!下がって下さい!」
「お前、雪白…!」
見つかった…
「水の呼吸・拾壱ノ型 凪」
堕姫と私の間に冨岡さんが入り、凪で攻撃を全て払ってくれる。
「ソイツを連れて早く行け」
「はい!」
「血鬼術・八重帯斬り。お終いね、さよなら」