第2章 今宵、君に酔う
「ひゃ……っ」
キャミワンピ1枚とか、そんな薄着してる理緒が悪いんだよ。
胸が透けてるよ、理緒。
「ん……っ」
「服の上からでもわかるね、これ」
「ち、が……っ、匠がそれ、舐める、からぁ…っ」
「………っ」
舌足らずに甘く抜ける声。
ぞくぞく、する。
「ねぇ、前もあったよね」
「?」
「前は俺が理緒のベッドに潜り込んだっけ」
「いつの、はなし……?」
「さぁ、いつだったかな……」
キャミの紐をずり下げて、露になる2つの膨らみ。
「……エロ、理緒」
「た、匠っ、やだ!!」
「だーめ。こんな時間に来た理緒が悪い」
胸を隠そうとする両手を奪い、シーツに押し付けた。
「相変わらずいい眺め」
「匠……っ、ほんとやだ」
「気持ちいいの、好きでしょ?」
「………だ…っ!!〰️〰️っずるい匠」
「うん、知ってる」
なんにも知らない理緒をここまできれいに、女にしたのは、俺だもん。
3年かけて。
理緒の体に刻んだ快楽の味。
離れられないくらいに、強く、強く。
俺なしじゃいられない体になるまで何度も何度も、理緒の体に刻み込んだ。
「諦めなよ。理緒の体は欲しがってるよ?」
「……や…っ、それ舐めるの、やぁ」
「だって舐めて欲しそうに尖らせてるじゃん」
「ち、が…━っ」
「理緒は胸、弱いもんね。ここだけでイけるかなぁ?」
「やだやだやだぁ……っ」
口の中へと含み、転がして。
時々吸い上げて。
理緒の反応を、盗み見る。
「……ふ、っ、ぅんん」
気持ちいい、のに。
抗おうとする、その表情。
すごくぞくぞくする。
もっと見たい。
もっともっと、乱れさせたい、って。
理緒を見てると自虐心が駆り立てられる。
「舐めるの……やぁ……っ」
短く吐き出される吐息とか。
知らずに溢れちゃう涙とか。
唇から覗く、真っ赤な舌とか。
理緒が拒否の言葉でもなんでも、口を開く度に。
そのすべてが俺を煽る材料として変換される。
「匠、……っ、や、だぁ……っ、それ、そこ…っはなしてぇっ」
「なんで?気持ちいいんでしょ?」
「しゃべっちゃ、やぁ…っ」
散々愛撫しまくった胸の先端から唇を離し、ふー、って、吐息を吹き掛けてやれば。
「や……っ!?━━━━━っんぁああっ」
勢い良く、キレイな曲線を描き反り返る理緒の、体。