第1章 今宵、蜜に溺れてく
「うん、俺もシたい」
ぎゅう、って。
首へと回した両腕に力を入れると。
体を離して匠もそう、微笑んだ。
「でも駄目」
「や……っ!?」
またずるりと、抜け落ちる匠、自身。
先っぽだけも抜け落ちて、秘部を擦るだけの動きへと変化、する。
「教えてくれたら、ちゃんとあげる」
「………っ」
「……このまま帰る?」
「!!ぃや……っ」
「うん、俺もちょっと困る」
「だから理緒」って。
耳へと舌を捩じ込んで。
耳介をなぞり、耳へと入り込む匠の舌。
「教えて?」
「………っ」
「ほら、こんな風にたくさん犯してあげる」
耳へと入り込む舌が、ピチャピチャと脳を犯す。
同時にピタリと、秘部へとあてがわれた熱いもの。
「理緒」
「━━━━━ッッ」
「欲しく、ない?」
………欲しい。
無理。
こんなの、無理。
だいたいあの時先生があんなこと言わなきゃバレなかった。
わたしのせいじゃ、ない………っ
「………っ」
唇をぎゅ、って噛んで。
首へと回した腕に力を入れて。
匠の耳へと、唇を寄せる。
「しん、ぼくかい、の、幹事まかされ、て……」
「親睦会?なんでそれが俺に知られちゃまずいの?」
「匠には、内緒……って」
「は?」
「だから………」
「━━━━ふぅ、ん」
━━━━━ズンっっ
て。
一気に駆け抜けた重い衝撃。
ビリビリと走った電流は、わたしの身体を一瞬にして、麻痺させた。
「……イったの?かーわい」
膝裏に回された腕に力が入って。
激しく突き刺さる匠の分身。
自分の体重がそのままのしかかり、普段よりも挿入が深くなって。
さっきから、震えが全然止まらない。
「ま……っ、たく……!!今だめ……っっ」
「うん、ずっとイってるね。なかすごいトロトロで気持ちいい」
「たく、み……っ、とまって、おねが……!!」
「無理だよ、こんな気持ちいいの。止まれるわけねーじゃん」
ずぶずぶ、って。
卑猥な音を立てながら抜き差しされていく。
深く、子宮に突き当たる度に電流が走って。
その度に息が止まる。
「まじ、止まんない、理緒」