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The end of the story 【ツイステ】

第3章 penaltyコンビ




監督生ってこの浮かれてるグリムを監督するから?
安直ではあるけど…。

「なるほど、お前たちの寮に生徒は2人だけなのか……つまり、学園長にグリムの監督を任されたユウが監督生ってことになるんだな」
「プッ……前代未聞なんじゃねーの?魔法が使えない監督生なんてさ……でも、いいね、クールじゃん。魔法が使えない監督生!」

私とグリムしかいないけど、本当に小さな規模の寮長って認識でいいのかな?その監督生っていう肩書きは。
まぁ、グリムがやるよりはずっといいのかもしれない。

「まぁ、頑張ります。あんまり自信はないけど」
「頑張れよ!監督生殿?」

少しからかっているような口調のエース。二人ともちょっと面白がってるな?大変なことになったかもしれない。小さくため息をついた。

「なるほど、監督生ですか。ちょうど頼みたい仕事もありますし、肩書きがあるのは非常に都合がい……いえ、素晴らしい!」
「いま、都合がいいって言いかけませんでした?別にいいですけど……」

じとりと学園長を睨んでいると、何やら見覚えのある装飾がついたカメラを渡してきた。
このカメラの装飾、もしやこれは某デデニーの。
よくあるカメラとは少し違う。昔のフィルムのカメラみたいな古めかしいデザインだなぁ。

「これは、通称『ゴーストカメラ』と呼ばれるものです」
「ゴースト……」
「あ、それ、ばーちゃんに聞いたことあるかも。すっげー昔の魔法道具っすよね?」
「すっげー昔というほどでも……ゴホン。確かに、君のひいお祖母様か、ひいひいお祖母様が子どもの頃に発明されたものかもしれません」
「それをすっげー昔というのでは?私たちから見るとその世代は十分昔の世代に入りますよ……」

祖母の世代まで行けば私たちからしたら十分自分たちの知らない昔の世代の話だし。学園長、時間の感覚が狂ってみたいだし、本当に何歳なのか気になるなぁ。


「このカメラには特別な魔法がかけられていて、被写体の姿だけでなく、魂の一部をも写し取ることができるのです。
『記憶の断片(メモリー)』とも呼ばれています。そして、この魔法のカメラの面白い点は、撮影者と被写体の魂の結びつきが深くなると写真に写された『メモリー』が飛び出してくるところです!」
「飛び出して……?3Dみたいな?」

ホログラム的に立体に見えるの?目の錯覚を利用したみたいな?


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