• テキストサイズ

The end of the story 【ツイステ】

第3章 penaltyコンビ




「は?え、お前女なの?まじで冗談抜きで?」
「うん。食堂見てて男子しかいないからもしかして男子校なのかなって思ってたけど。
ということで私は生徒にはなれないですよ?
もし生徒にするのなら魔法の使えるグリムを入れてあげてください。グリムはこの学園に入学したくて入学式に乱入してきたわけだし。
私はこのまま雑用係のままで大丈夫ですから」
「ユウ…………」


魔法の使えない私は生徒になったとしてもまともに授業も受けられないだろう。なら魔法も使えて学校に通う意欲のあるグリムを推薦したほうがいい。
しばらく考え込む学園長は少しして高さの問題で私が抱えたままのグリムを見た。


「……いいえ、決めました。グリムくん」
「なんだゾ?」
「君は今日、魔法士として十分な才能を持っていることを私に証明しました。よって、君とユウくんの二人で一人の生徒として学園に在籍することを認めましょう」
「ふな゛っ?!」


グリムは分かるけどなんで私まで?!
私、女だし通えないからって言ったのに聞いてないの?この学園長、話通じないの?


「学園長!私は通えないって言って……!」
「えぇ。でも、グリムくんだけでは何かしら問題を引き起こしそうですし。
ただ、通うために臭い消しなどはさせて貰います。
獣人や人魚は鼻のよい方が多いので。見た目もほとんど変えなくても大丈夫でしょう。通うにあたって職員には知らせようとは思いますが……」

流石に男子生徒と同じ身体育成のメニューはこなせないでしょう?という学園長。
助かりますが、そもそも私の場合普通の女子生徒がやるようなモノでもすぐにへばると思います。

「これでも生徒として通うのは無理ですか?魔法のこともグリムくんと通えば解決しますが…」
「うぅ…わ、わかりました。グリムと一緒にこの学園で生徒としてお世話になります」

なんでそこまで私を学校に通わせたいのかは分からないけど、これは了承しないと話が進まない奴だ。
仕方なく頷いた。他の生徒に女だってバレると風紀的に危ないかもと考慮したのに。
男子校に紅一点の女子生徒ってどこの乙女ゲームよ……いや、この世界もゲームが元だった…。

グリムは私と一緒に通えることになったのを理解して、きらきらと目を輝かせる。


/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp