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The end of the story 【ツイステ】

第3章 penaltyコンビ




こいつ……学園長だからってこっちは下に出てるのに言い方が本当にいちいちイラッとするのばっかり。
だから生徒たちに敬われてないんだよ。

「貴方は間違いなく、この学園の未来に必要な人材となるでしょう。私の教育者のカンがそう言っています」
「えぇ……」

学園長の言葉に困惑して上手く反応ができない。逆にこれはなんて答えればいいのか。


「トラッポラくん。スペードくん。2人の退学を免除するとともに……………ユウくん。



貴方に、ナイトレイブンカレッジの生徒として学園に通う資格を与えます!!」
 
「「「えぇ!!!??」」」


「な、何言って……私が生徒として……?」

え、ぇえ。が、学園長。



もしかして……気づいてないの?
それはそれでショックだなぁ。


「ええ。何せ私、とびきり優しいので」
「私、魔法使えないですし……そもそもこの学園って男子校……ですよね?






私、女ですよ…………?」


ゲームと違って私は生物学上じゃ女で。このまま男子校の学園に入るのは無理だと思うんだけど……?
戸惑いながら言った言葉はやけに静かになった部屋に響き渡った。

しばらくして正気に戻った学園長がいつもよりも更に大きな声で叫ぶので咄嗟に耳を塞いだ。


「おおおおお、女?!え、なんで女性の方がこの学園に?!」
「いや、私に言われても……」
「へぇー子分、メスなのか?オレ様、気づかなかったんだゾ」
「メスって…いや、確かにメスだけど言い方…」
「じょ、女性…え、え…女性!?」

グリムの言い方がモンスターらしいというか。それよりも学園長、動揺しすぎ。そんなに私、女に見えないのか……確かに式典服は身体のラインが見えにくいモノだし。サムさんから買った私服も男子校だからか、全てのサイズが大きくてどうしてもダボッとした感じだからわかりづらいかもしれない。
デュースの場合は固まった後内容が理解できた瞬間、顔を赤らめたり、青ざめたりと信号のように顔色が変わって見ている分にはとても面白い光景だ。


「は?え、お前女なの?まじで冗談抜きで?」


エースの言葉にこくりと頷いた。やっぱり学園長も気づいてなかったのね、通りでサムさんに生理用品をお願いした時、一瞬目を見張っていたのか。
女である以上、そればっかりは避けられないからね。逆になんで男子校にあったのか謎だ。

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