The end of the story 【ツイステ】
第3章 penaltyコンビ
「オレたちがとんでもねーバケモノと戦っている時に!!酷いんだゾ!」
「そうですよ!あんなバケモノがドワーフ鉱山にいるなら先に教えてください!!」
「バケモノ?」
一体なんのことです?ときょとんと首を傾げているけど、それ貴方がやっても胡散臭さが増すだけですよ!
「モンスターが出てきたんスよ。本当、めっちゃエグいわ強いわで大変だったんすけど!?」
今、思い出しても最初に出てきたゴーストの印象が薄れて消えるくらいあのバケモノは見た目もだけど、攻撃力が高くて魔法石を手に入れて帰ってきてからもよくあんなやつを倒せたなって自分でも思うくらいだ。
学園長でバケモノに吹き飛ばされて土まみれで魔法を使いまくったのと走り回り、ヘトヘトに疲れ切っている私たちを見た。
「どうやら冗談をいっているわけではないようですね。詳しく話を聞かせてください」
***
ここが学園長室……報告のためにここにくるようにって言われてたのもうすっかり忘れてた。壁にはエースの言っていたグレート・セブンの肖像画が浮かんでいる。
やっぱりこの世界ではグレート・セブンは凄く大切にされているんだ。
何となく昔学校の校長室に歴代校長先生の写真が飾られていたのを思い出した。世界が変わっても校長室にはこういうのがあるんだなぁ。
まぁ、ここでは校長の写真じゃないけど。
案内された学園長室で私たちはドワーフ鉱山で起こったことを話した。
「炭鉱に住み着いた謎のモンスター……そいつが魔法石を守っていてそれを四人で協力して倒し、魔法石を手に入れて帰ってきた…と」
「や…協力したっていうか……」
「たまたま目的が一致しただけで……」
「あはは……そこは頑なに認めないのね。いいじゃん。協力したってことで。実際、一人だけの力じゃ出来なかったんだからね?」
苦笑しながら協力したことを認めない二人に思わず苦笑した。男の子ってそういうところあるよね。
妙にそこだけ譲れないところがあるというか。
「お…」
「お?」
「おお……おおお…………!
おおおおぉ〜〜〜〜〜〜〜んんん!!」
「うわっ!いきなり何なんです!?学園長」
「いい大人がいきなり泣き出したんだゾ!!?」
本当に泣いているのかは別として、こんないい歳した大人が生徒の前で泣くのはちょっと流石に引く。
冷たい目で学園長を見ていると学園長は泣きながら続ける。