The end of the story 【ツイステ】
第12章 Confusionトゥルース!
「ん、っふぁ……けほっ。んん…ちょっと部屋が乾燥してるのかな」
少し痛む喉を手でさすって首を傾げた。まぁ…この時期だとどうしても乾燥する。加湿器なんて買えるわけなし…今日寝るときにタオルとか部屋に干しておこうかな。匂いは、気になるけど。
んー?なんだかまた変な夢見た気がするんだけど…覚えてないなぁ。
緑色に光る光は覚えてるのに。横に目をやるとすやすやと眠りこけるグリム…はいない。…珍しく早起きだな。いや、遅かったのか私が。昨日夜中に散歩したせいかな。
「おっ、ユウ。やっと起きたか」
「グリム!おはよう、グリム。あはは、今日は私の方が寝坊助さんだね」
「全くなんだゾ。オレ様、もうお腹ペコペコ。今日は食堂で食べに行くんだゾ」
「そうだね。すぐに着替えてくるよ」
お腹ぺこぺこなグリムを待たせてはいけないと大急ぎで制服に着替える。途中でゴーストさんたちも部屋に入ってきた。今日は起きるの遅かったけど、夜更かしでもしたのか?ってちゃんと寝ないと体に毒だよと怒られた。うん、すっかり彼らの孫のようだ。
「体調には気を付けないとわしらのように早死にするぞ?」
「わしらと同じゴースト仲間になりたいというなら大歓迎じゃがのう?イッヒヒヒ!」
「うーん。ゴーストになるのはまだ無理かな。やらないといけないことがまだまだ山済みだし」
「そうかい?そりゃ残念」
楽しそうに笑うゴーストたちはしばらくしてふわりと姿を消した。さて、昨日ハーツラビュル寮の皆さんのおかげで大分情報を集められた。今日こそ被害者のためにも犯人を見つけ出さないとね。
香水を振りかけて完了だ。うん、さぁ行こう!
「グリム!お待たせ!行こうか」
「おう!」
「あ、グリム。今日提出の魔法史の課題、やった?」
「!!ま、まほうしの…かだい?」
きょとんと首を傾げるグリムを見て察してしまった私はまたかと遠い目になる。うーん、これはまた課題のこと忘れてたなぁ。
「トレイン先生が事前にグレートセブンの百獣の王の歴史について書いたレポートを提出するようにって言ってたよ?」
「…なぁそれより昨日の夜にどこか出かけてたのか?トイレに行くとき起きたらいなかったんだゾ」
「話逸らしたな…いいけども」
どうせ困るのはグリムだ。また、トレイン先生とマンツーマンの補習になってもしらないからね。