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The end of the story 【ツイステ】

第12章 Confusionトゥルース!




「シシシッ!この学園ではいい子ちゃんなだけでは生き残れねぇってことッスよ?一年生ちゃん?」
「!!寮長、あんたが本気を出せばディアソムニア寮生とは十分戦えるはずだ!俺は三年前のあんたのプレイ、今でも覚えてる…っ!」

新入りのくせに…お前が俺の何を分かっているというんだ?
ここからは遠い異国、故郷の兄の言葉や使用人、大臣連中の言葉が脳裏で蘇る。お前たちは俺のことを何も知らないくせに…何もかも知ったような口ぶりで。本気になれって?
かッと頭が真っ赤になって、目の前の人物に怒鳴りつけた。

「新入りが知った口を利くんじゃねぇ!…ふん。本気を出せ、だ?
馬鹿馬鹿しいな。本気になったところで、何も変わらねぇよ。
……失せろ。明日の朝日が拝みたいのなら」

俺の言葉に押し黙った一年にすぐに興味がなくなり、出て行けとドアの方を見た。そのまま何も言わず部屋から出ようとしたジャックは一瞬レオナの表情を思い出し、強く手を握り締めると足早に部屋から退出した。
部屋から出たジャックの気配が廊下から消えるのを待ってからラギーは口を開く。

「アイツ、危険ッスね。オレ、やっちまいましょうか?」

いや…あのジャックって一年坊はうちの連中の中でもトップクラスの身体能力を持っている。ここで切り捨てても戦力を削ることになって不利だしな。

「まぁ、待て。アイツがチクったところで証拠もなにもないんだ。教員連中が動くことはできねぇさ。それにあいつ…ジャックの能力は潰すには惜しい。今のところは同行だけ見張っとけ。何かあった報告しろ」
「うぃッス」

ラギーが部屋を立ち去り、レオナは苦虫を噛み潰した様な顔をして低く唸る。無意識にした舌打ちが部屋に響く。
あの一年の言葉…間違ってる?何を今更…それに、本気を出せ?だって?何も、知らないくせに。

「くそっ…あいつ、兄貴みてぇなこと言いやがって…」

兄貴も使用人連中もあの一年も何も知らないくせに好き勝手言いやがって…。

___ぽた、ぽたっ



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