The end of the story 【ツイステ】
第2章 encounterボーイズ
「全く……グリム、これじゃあいつかこの学園からまた追い出されちゃうよ。折角学園長に雑用係として置いてもらってるんだからもうちょっと大人しくできない?」
「でも…あれはあの爆発頭…エースがオレ様を馬鹿にしてきたからでオレ様、別に悪くないんだゾ」
「そりゃ向こうも悪かったと思うけど、先に手を出したらどっちもどっちだと思うよ」
「うぐっ」
***
その後もずっとメインストリートの掃除を続け、気づけばお昼頃になっていた。お昼って確か食堂でとっていいんだよね。
メインストリートは本当に広すぎる。石像の掃除が追加されたとはいえようやく半分とちょっとくらい終わった。昼食取ったら続きをやらないと。
「グリム、私購買で日用品と服を買いに行きたいんだけどさ。一緒に行く?」
「んーオレ様、お腹すいたから学園長の言ってた学食?ってやつ食べに行きたいんだゾ」
「……いいけど。ちゃんと大人しく食べられる?これ以上騒ぎ起こしたらそれこそ退学にになるよ」
「そんなに何度も言わなくて大丈夫だゾ」
グリムは退学の二文字に随分とこたえたのかあっさりと頷くと私からお金を受け取ってすぐに食堂に向かっていった。一応さっき地図見た時に大食堂の場所は確認したから平気だよね。
むしろ私の方が購買まで迷いそうだ。
えーと地図を見る限りメインストリートの横に購買はあるみたいだ。キョロキョロと辺りを見回して購買があるらしい場所へ向かって歩く。
「鏡舎の近くにあるみたいだけど、そもそも鏡舎ってどこ……?やっぱりグリムについてきてもらった方が良かったかな。地図を見てもいまいち分からないよ……」
「君、どうしたん…うわっ!」
「えっ!わわっ!っと。…う……ぁたた…ご、ごめんなさい。ぼーっとしてて…」
突然声をかけられて振り向くと白衣を身に纏った人が私に手を伸ばしていた。私はというと驚きすぎて尻餅をついてその人を見上げている状態だった。私がここまで大袈裟に驚くと思わなかったのか手を伸ばしたまま、声をかけた本人も固まっている。
なんかごめんなさい。自分でも自分の反応が驚くくらい大袈裟に驚いてしまったせいで逆にこっちが申し訳なくなる。逆光で少し顔が見えづらかったけど、髪色で入学式にいた上級生の人だと言うのはわかった。