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The end of the story 【ツイステ】

第11章 Reconciliationドリーム!





「ってところだ。参考になったか?」
「はい。個人情報に関わることなのに教えてくださりありがとうございます」
「お前はむやみにそれを悪用したりしないと信じているからな。その代わり…次の期末テスト、頑張るんだぞ。何もわからない状態で生徒になって今の授業レベルに追いつこうと必死に勉強をしているのだろう?」

目元にクマができていると言われて、顔が熱くなる。う…誰にも言われなかったのに…恥ずかしい。
でも、先生の言う通り。私は魔法が使えないからその代わり座学に配点が多く振られている。だから必死に追いつかないといけない。
それでも…私が知っている物語が改変されたものが実際に歴史として歴史書に乗っていたりして、さすがねじれた世界。おかげでそこは覚えやすい。

「他の駄犬どもと違ってお前は教師が困っていたら積極的に資料運びを名乗り出たりするだろう?トレイン先生や他の教師も褒めていた。担任として鼻が高いよ」
「でも、少し手助けしただけですから」
「子犬にとってはそうなんだろうが…その優しさはこの学園では足元を掬われるぞ。その優しさとお人よしの性格を利用するバッドボーイはいくらでもいるのだからな」

先輩にも時々言われるその言葉。
……優しい、ね。私はそんな大層な存在じゃないのだけど。

「……わかりました。肝に銘じておきます」

少し考えて素直にその言葉を受け取り、部屋を出ようとしたとき背中にかけられた先生の言葉に私は大きく目を見開いた。

「あぁ。グッドガール!」
「!!」

ぱたりとドアが閉まって先生の顔は見れなかったけど…
今ガールって言われた…?
そっかクルーウェル先生は学園長から私が女だって聞いていたんだ。

短い言葉ではあったけど、それは私の背中を力強く押してくれたように思えた。

「…よし。早く犯人を特定して被害者の人を安心させてあげなくちゃね」



***

…と思って気持ちを新たにしたところだったけど。
この人、誰?!

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