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The end of the story 【ツイステ】

第11章 Reconciliationドリーム!




「まぁ、確かにヒヤッとしたが…キングスカラー先輩が魔法で炎を消してくれて助かったよな。一体どういうつもりなのかはわからないけど」

あの寮長さんが私のこと助けてくれた??
私が彼らの邪魔をする可能性もあったのに助けてくれたんだ…あんなに酷いことをしてきたけど……思ったより優しい?のかな…

「あの寮長さんが助けてくれた…?」
「そうだよ。オレも水で打ち消そうとしたけど、レオナくんの方が早かった。さっすが寮長クラスの人は違うよね。それにしても君にかっこ悪いとこ見せちゃったなぁ…」
「みんなさんが大きな怪我はなさそうで安心しました。私、マジフトがあんなに激しいスポーツだとは思いませんでした」

何度かぶつかったら大怪我になりそうな場面もあって、すごくひやひやした。でも、炎や氷、風といろんな魔法が試合では使われていて離れたところから見るとまるで…花火みたいだったな。
ケイト先輩は口ごもり何とも言えない表情なのが、少し気になるけれど。


「んーまぁ、激しいといえばそうなんだけど…」
「あんなのわざとっしょ。ケイト先輩って選手メンバーだし、試合で怪我すればラッキーって感じなんじゃない?」
「そうだ、ジャック…だったよな?助かった」
「別に。お前らを助けるために言ったわけじゃない」

デュースがお礼を言うとジャックはちょっとムッとした顔で首を振った。

「てか、マジ泥だらけ…今日はもう寮に戻ろうぜ?」
「オレ様も腹が減ったんだゾ」
「そうしよっか…グリム、私購買に行ってから帰るけど何か買ってほしいのはある?」
「ツナ缶!」
「はいはい」

お腹すいたって本当グリムはぶれないなぁ。でも、頑張ってくれたわけだし…特別に少し高いツナ缶を買ってあげるか。
好物が食べられる!とマジフトでボロボロにされたことが頭から一回抜けて凄く嬉しそう。グリムを見てると緊張で固まった表情がほぐれて、くすっと笑ってしまった。

「んじゃ、ジャックくん。怪我には気を付けるんだよ」
「お前らに心配される筋合いはねぇっつってんだろ。ほら、さっさと帰れ」


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