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The end of the story 【ツイステ】

第11章 Reconciliationドリーム!




ダメだ、思考が回らない。何が起こってるのか、理解することができない。
外は肌寒いくらいなのに体が火照って暑い。


「大丈夫かい?」
「ううう。腰が抜けそうです…いきなりキスをするなんて……」
「本当だ。…イチゴみたいに真っ赤だね」
「リドル先輩のせいですよ」
「うん、そうだよ。ボクのせい……。
やっぱり可愛いのはボクじゃなくてキミの方だと思うんだけどなぁ」

なっ!

甘い甘い眼差しで私を見て、そんな愛おし気って言葉が似あうくらいに口づけをした私の唇をそっとなぞって妖艶に微笑み、首を傾げる姿に私はもうキャパオーバーだ。

まさに金魚のように口をぱくぱくとさせてしまうのだった。


***


「お、きたきた」

エースたちはメインストリートで私たちを待っていてくれていたようだ。

「遅かったね、リドルくん?」
「すまないね、途中ではぐれてしまって。メッセージをくれて助かったよ」
「いえいえ~。うーん、それはいいんだけどさ…」

困ったように首を傾げて見つめる先にはオンボロ寮の監督生。

「オマエ、どうしたんだ?顔が赤いゾ?
風邪でもひいたんじゃないのか?」
「違う、よ。違うんだけど…」

ううぅ~~
思い出したら余計に顔が熱くなる…
頬を両手で押さえてその場でうずくまりたくなるのを必死で我慢した。
体力育成のときのことを思い出してデュースとグリムは純粋に私を心配してくれるが、エースは無言で眉間に皺を寄せ、リドル先輩を見つめていた。

「……ケイトせんぱーい。あのリーチ兄弟は狙われないと思うんで次のターゲット候補のとこ行きましょうよー」
「んーそうだね!あの二人は攻撃したら報復が怖そうだしね」

まぁ、それは確かに笑ってる状態で追いかけられてこの怖さ。怒ってるときにされたら絶対やばい。犯人も自分の身が大事ならこんな危険は冒さないだろう。
全員がさっきのリーチ兄弟を思い出して納得した。

「じゃあ、そろそろ日が暮れちゃうし…次が本日最後のけーくんチェック。サバナクロー寮のジャック・ハウルくん。一年生。
運動神経抜群で。ありとあらゆる運動部からスカウトが殺到してるって噂」
「この時間ならもう寮に戻っていそうだな」

思ったより時間経ってたんだ……最近目が回るように物事が二転三転するからいつのまにか時間が過ぎてることが多いように感じる。

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