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The end of the story 【ツイステ】

第11章 Reconciliationドリーム!





嫌じゃなかったかい?と不安そうな顔がこちらを見ていている。
ということはどちらも相手に嫌われているんじゃないかって不安になっていて会うのが気まずくなったってことか。
不安そうに私の瞳を見つめるリドル先輩になんだ、二人して同じことを考えて不安になっていたんだと少し面白くなってくすくすと笑みがこぼれた。

「む。なんだい?突然笑ったりして」
「い、いえ。すみません。
私、確かに驚いたけど…嫌じゃなかったから。大丈夫ですよ」

もはや何に対しての大丈夫なのかわからないが、本当なんだ。事故とはいえ、初めてのことでどうしたらいいのか分からずに逃げ出してしまったけれど…その、嫌じゃなかったところに一番は戸惑っていたのかもしれない。

ぎこちなかったけど、ちゃんと先輩の目を見て笑いかけるとリドル先輩は驚いたようにしばらく目を瞬かせ、少ししてはにかむような笑顔を見せる。
男の人に可愛いというのは嫌かもしれないけど、その表情を見ててやっぱり可愛いという言葉が似あう人だな。そんな思いが思わず口からこぼれていた

「リドル先輩って…」
「ん?」
「本当に可愛いですね…甘いものを食べているときとかいつもより笑顔が柔らかくて、私この学園にいると男子校なはずなのに女子の私よりも断然可愛い人たちが沢山いるから時々可愛さで負けた気分になりますよ」

冗談まじりに呟くが、目の前の先輩も含めこの学園には美しくて可愛らしい男子が沢山で。通りで香水をつけて髪型を少しいじったくらいな私を女子だとは認識しないはずだ。私より美意識高めだし。

綺麗な人ばかりだからこの学園に入ってから人生で一番美容のことは気を付けている。

あまりだらしなくしているとからかわれるし、何より担任の先生のバッドボーイ!という声が教室に響くことになる。あの人、ポムフィオーレ寮の人並みにおしゃれとか身だしなみには厳しいから。

ぼーっとそんなことをつらつらと考えていると少し不機嫌そうに眉を寄せる先輩の姿が目に入って、慌てて取り繕った。

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