The end of the story 【ツイステ】
第11章 Reconciliationドリーム!
遠くで光る星たちを眺めていた。
あそこにいるのは……
また動物?
2頭のライオン、だろうか。暗いから見えにくいけれど……しょんぼりと肩を落とす小さな黄金の毛を持つ子どもに寄り添うにように立派な鬣を持ったライオンがいる。
『さぁ、星を見よ。過ぎ去りし、偉大な王たちが我らを見守っていてくれる』
父親の言葉に半信半疑で幼いライオンが見上げる。それにつられて見上げるとそこには最初よりも輝く星たちが行く末を見守っているように思えた。
しかし、暗転すると企むような笑みを見せ、ハイエナたちと共に高らかに宣言するライオンの影がそこにあった。
あの緑の目……どこだっただろうか。見たことあるような気がする。
そういえばこんな話をどこかで聞いた。
緑……翡翠の目って嫉妬って意味を持つって。
もちろん全てに当てはまるわけないけれど、あの野心が宿った目は何に嫉妬したのだろうと考え込まずにはいられなかった。