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The end of the story 【ツイステ】

第10章 Research and アクシデント




「あ~~~。金魚ちゃんだ~~~!」
「金魚?」
「うっ!見つかった…」

一体誰のことを言っているんだ?と首を傾げる間もなく、横にいたリドル先輩に凄い勢いで絡みに行った。ヘラヘラとした笑顔でじゃれてついている中、リドル先輩は不機嫌そうに眉を寄せている。先輩真面目だからこうゆうタイプは苦手なんだな。
どうやら見慣れた光景なのかケイト先輩も苦笑をしながらその様子を止めずに眺めている。

「金魚ちゃん、こんなところで何してるの?かくれんぼ?
楽しそうだね」
「フ、フロイド。ボクのことをその変なあだ名で呼ぶのをやめろと何度言わせるんだい?」
「だってー小さくて赤いのって金魚でしょ?」

その言葉に思わず吹き出しそうになった。一瞬でも確かに金魚っぽいかもって失礼にも思ってしまった。なかなか的を得ているあだ名だとも思う。
特に先輩のよく着ている寮服のマントのひらひらも金魚の尾ひれのようにも見えるね。今度先輩の寮服を見たらリドル先輩のあだ名を思い出してしまいそうだ。

「なんか変な奴なんだゾ」
「こら!グリム、失礼でしょ」

そういうのは思ってても心の中に留めておくものだよ。

「わー!しゃべる猫だ~~~!おもしろーい!ね、ぎゅって絞めていい?」
「し、絞める!?やめるんだゾ!!」

びくりと飛び跳ねるようにビビッてグリムは私の足元に隠れた。私を盾にするのはやめてほしいかな。

「おや?ハーツラビュル寮の皆さん、お揃いで。
それにそちらの方は噂で聞くオンボロ寮の監督生さんではありませんか」
「ど、どうも…?」
「マジフト大会に向けて敵情視察でしょうか?ふむ、スパイ行為を見逃すことはできませんねぇ」

おっと話の流れが変わってきたぞ?


「えっとジェイドくん、これには事情が……」

「何故僕たちを監視していたのか理由をお聞かせ願えますか?

ケイト先輩の言葉に聞く耳を持たず、にっこりと笑う様子はもう一人の兄弟とは性格が全然違うようだが、ヤバさはどちらも一緒だと感じ取った。
物腰が穏やかな分、全く目が笑ってない様子に私たちは顔が引き攣る。

「とにかく、お邪魔しました~~!!」


足早に立ち去ろうとするが向こうが逃がそうとするはずもなく追いかけてくる。
てか足はっや!!

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