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The end of the story 【ツイステ】

第10章 Research and アクシデント




なんて分かりやすい反応なんだろうか。
流石にリドル先輩も半目になって呆れていた。


「やれやれ。キミたちは本当に現金だね。……話は戻すけれど、犯人を捕まえるためにはこちらが先手を打つしかないだろうね」
「先手を打つって言ったってどうするんだぁ?」
「そうだね。例えば、次に狙われそうな生徒に当たりをつけておいてこっそり警護する…とかね」
「張り込みってことですか?」
「うん。それで生徒が被害に遭ったら生徒の保護と犯人の追跡を行う。ケイトにはその狙われそうな生徒に当たりをつけてもらっていたんだ」

リドル先輩がそういうと目を細めてケイト先輩を見た。ケイト先輩がにっこりと笑って見せてくれたのは先輩が集めた情報の数々。
先輩愛用のマジカメの画面には怪我をした人の名前や事故が起こった時の状況。それからそこから判断して狙われそうな生徒の名前と寮、クラス、出席番号。その人の外見の特徴まで事細かに写真とともに載せられている。

個人情報的にどうなのかと割と引くレベルである。

そんな私の反応に気づいたのか否か分からないけど、マジカメのグループで情報交換をしようといって早速アルバムをエースとデュースに送る。

「うわ、ダイヤモンド先輩。これすごい情報量じゃないですか」
「ふふん。まーね?
んじゃ、早速このターゲット候補を見に行きますか」

エースが私たちにもマジカメの画面を見やすいように傾けてくれたのにお礼を言いながらその候補の名前を見る。何人か話したことないけど顔は知ってる生徒はいるね。

みんな放課後だから大体は寮にいると思うから早速候補の寮に行くことになったけど、緊張するなぁ。
今のところ入ったことのある寮はハーツラビュル寮とスカラビア寮の二つだ。
他の寮はどんな所なんだらう。
きっとどこの寮もオンボロ寮とは全く違って豪華なんだろうなぁ。

「最初はポムフィオーレ寮から行こうか」
「そういやオレ、うちの寮以外はオンボロ寮しか行ったことないな。他の寮はどんな感じなんだろうな」
「僕もだな。別の寮のクラスメイトとは話をするが、まだそこまで交流もないし」
「入学したばかりだとそうだよねー。オレもここ来たばかりは寮の豪華さに驚いたんだけど、もう大分慣れちゃった!」

なら余計に迷子にならないようにしっかり着いてきてくれという冗談混じりの声音でリドル先輩はおや?と眉を少し上げた。
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