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The end of the story 【ツイステ】

第10章 Research and アクシデント




「あの…相手の身体を無理矢理魔法で操作することって可能なんですか?」

そんな疑問にリドル先輩は目を瞬かせると困ったように眉を寄せて頷いた。

「ん、まぁ。できるかと言われるとできる。
ただ、難しいし魔力の消費も激しいからボクなら好き好んで使おうとは思わないね。そんなユニーク魔法を持っていたとしても普通は相手に警戒される。
ボクももしそんな魔法を持っていたら明かさないのが得策だと考えるよ」

やっぱりそうか。実際に魔法を使う人たちの考えでもそうなら相手が魔法を使ってる時に遭遇して現行犯を見なければダメかぁ。

魔法って便利だけど流石にそこまでは調べられないよね。ドワーフ鉱山での出来事のように魔法は万能ではないという言葉が頭によぎった。

「というわけで、ボクたちも調査に協力するよ」
「え、いいんですか?」
「もちろん!一年生だけだとわからないことも多いだろうからね!」
「一体何を企んでいるいるんだゾ?特にケイト!!」
「あっはは〜酷いなぁグリちゃん。同じ寮の仲間が被害にあったんだから協力するに決まってるでしょ?」

ケイト先輩、そんなに企んでるように見えるかなぁ。いやまぁ。なんでもない日のパーティーの時に私たちまで薔薇の色塗りをなんだかんだ理由をつけて手伝わせるところはあるけども。

私たちの話を聞いてエースとデュースは顔を見合わせるとニヤリとした笑みを浮かべる。

「そういうことならオレらも犯人探し手伝うぜ?」
「クローバー先輩のお礼参りっすね!」
「デュース色々出てる出てる。協力してくれるのは嬉しいけど、二人とも随分と張り切ってるねぇ」

いつもだったら何かしら交換条件…学食を奢るとかで協力してくるのに。

ケイト先輩は少しして納得したようにニヤリと笑った。

「あ!わかった!さては、空いた選手枠狙ってるなぁ〜〜?」
「へへ、バレた?」
「い、いや。僕はそんなことは!同寮として当然です!」

慌てて取り繕うように言い訳をするデュースは堂々としたエースとは違うけど、それでもおそらく考えはエースと同じなのだろうから二人は似たもの同士だ。きっと二人に言えば否定されるんだろうが。


「はぁ……ま、犯人捜しでの活躍によっては考慮してやってもいいよ」

やった!と分かりやすく表情を輝かせる二人にケイト先輩と一緒に苦笑した。


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