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The end of the story 【ツイステ】

第10章 Research and アクシデント




「なぁ、次聞き込みに行くのは誰だ?」
「えーとね。二年のポムフィオーレの人だよ。この人は火傷みたいだけど、念のため確かめに行こうか」
「分かったんだゾ、絶対に犯人見つけて学園長から出場枠貰ってやるんだゾ!!!」
「?なにそれ」
「あ、あはは……」

何のことやら首を傾げるケイト先輩に苦笑を返した。その後はなんでもない日のパーティーのエピソードを聞きながら寮の鏡まで向かった。

……先輩は笑って流してるけど、パーティーに必要なフラミンゴとハリネズミ逃げ出したとかそれって結構まずかったんじゃ。
誰かが意図的に逃したのかと勘ぐったけど、先輩たちなら気づいていそうなので何も言わなかった。
今度エースたちに聞いてみよ。

どうやらハリネズミとフラミンゴを見つけ出した功績を持っているようだし。


***

資料通りに怪我をした人のクラスに行っているかどうか聞き出すことに成功した。まだ寮に戻ってなくてよかった。いなかったら鏡舎をまた戻らないといけないから二度手間になってしまう。

「なぁなぁ、オマエ。この間大怪我しかけたって奴だろ?ちょっと話聞かせてくれよ」
「いきなりなんなんだい、君たち…」

先輩に向かってしかも一度も話したことのない人に向かって敬語も使わず、話しかけたのが美を大事にしてるポムフィオーレ生となれば相手もムッと来るのも当然だろう。比較的おおらかなスカラビア以外の寮ならどこの寮でもグリムの話しかけ方は難ありだけど。
予想通り相手は不快に思ったのか眉を顰めている。
しかし、流石はポムフィオーレ。男子校とは思えないくらい上品で美しく感じる。
話し方は気になるけど。癖がありすぎて、妙にそこ気になる。
怪我は火傷をしたと書いてあったけど、かなり酷い火傷だったのか両手が包帯でぐるぐる巻きだ。利き手だけ火傷になっても生活しづらいのに両手だときっと板書するのも一苦労だろう。

「彼はマジフト大会に最高のコンディションで出られなくて傷ついているんだよ!なんて失礼なんだ!」
「無神経だぞ!傷口に塩を塗り込むような真似を!!決闘だ!手袋を拾いたまえ!!」
「はっ?手袋?」

何故かわざわざポケットから手袋を出して私たちに投げつけてきた。グリムと一緒になんのことやらと首を傾げる。
えーと………拾えばいいのかな?

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