The end of the story 【ツイステ】
第9章 Darkcloudsルームオーバー
残りの選手を一体どこから引っ張ってくるつもり?
何よりモンスターって大会でれるのかなって疑問もあるし、多分調査っていうのは今自分が手が離せないからその間解決しなくてもいいからある程度調べておいて欲しいってことなんだろうか。
端から期待してないというか。
まぁそれでもグリムはなぁ……
ちらりとグリムを見るとキラキラと目を輝かせていて、やる気満々のようだ。
これは断れない…かも。
「大会に出してくれるなら話は別なんだゾ!!」
「おや、引き受けてくれますか?」
「はぁ〜言っておきますが、私たちにできることなんて限られてます。それでも大丈夫ですか?」
「えぇ、勿論ですよ」
結局引き受けることになってしまった。
一体どうなることやら……
ため息を溢しながら完全に大会に出る気満々のグリムを眺めた。
「あ、学園長。調査するにあたって怪我をした人の名簿とかってもらえます?」
「そのくらいなら構いませんよ。個人情報なので扱いには気をつけるように」
ふわりと現れた書類は風に乗って私の手の上に乗った。学園長、珍しくちゃんとしたこと言ってるな。まぁ、個人情報を乱用することがよくないのはわかっているので素直に頷いた。
「それでは二人とも頑張ってくださいね」
そして、私たちは事件へと巻き込まれることとなった。
名簿に書かれた寮名と氏名学年を読んでみるとコレが全員マジフトの有力選手と言われいたのかどうかまで分からないが、普通に怪我人多いなぁ。
保健室の住人でもあった私からすると名門校にしては多すぎるような……
そこからはNRCの治安の悪さが窺えた。
怪我をしている人の寮名はバラけているし、あえて言うならオクタヴィネルとサバナクローは少ない傾向にあるようだ。サバナクローは身体能力抜群だというから身体の動かし方を理解してて怪我も少ないのだろうか。いやでも、喧嘩っ早いのはサバナクローは群を抜いてるし………
オクタヴィネルってそこまで運動能力に長けた人がいるというイメージはなかったけど、こればかりは実際に確認するしかない。
まずは昨日怪我をしたという生徒からかな。
ああ゛ーーー!
まだリドル先輩に顔を合わせるの気まずいのに!ひとまずトレイ先輩から話を聞いてみよう……故意に選手候補に怪我をさせているとしたら相手は一体何が目的なんだろうか。