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The end of the story 【ツイステ】

第9章 Darkcloudsルームオーバー




不思議なことにこの世界にはバスケやバレーは存在する。この世界の特有なものがあるかと思えば全く違うものもあって入り混じっているというか……
その辺ほんと謎だ。

「アメフト……ってなんだ?聞いたことないが…」
「え?アメフトないんですか?」

衝撃の事実に目を丸くして質問を質問で返す。

「少なくとも熱砂の国では聞いたことないな。君の国特有なスポーツか?」
「……まぁ厳密に言うと少し違うんですが、まぁ概ねそんな感じですね」

正式名称アメリカンフットボール。日本のスポーツと言えるのか微妙だけど、言葉を濁して頷いた。
なんでバスケあるのにアメフトないんだ?
やっぱこの世界謎だ。食文化もなんだけど、この世界特有の料理があるのに日本にあった料理もある。味付けが違うのかと思いきやほぼ同じ。ある意味抵抗なく食べられるので良かったと言うべきか。
物語にあるようなヤバそうな食事じゃなくて安心はした。

「なぁ、そのマジカルシフト大会?ってやつ。祭りなのか?」
「祭り……出店は出るし縁は強豪校だから家テレビ取材は毎年あるらしいな」

ジャミル先輩は特に興味もなさそうに呟くが、その言葉にキラリとグリムの目が輝く。

「テレビ!!それってめちゃくちゃ目立つんだゾ?!」
「まぁこれで活躍できれば、将来の就職にもつながるから生徒も重要視する大会ではあるな」
「へぇ…思ったより大きな大会なんですね…ってグリム??」

なんだか静かだな……。
まさか大会に出たいなんて言わないよね……?
私、魔法使えないんだからいくら二人で一人の生徒とは言え協力できないよ?

しかし、それを人はフラグと呼ぶ。

グリムは目を輝かせながら高らかに叫んだ。

「オレ様もその大会出たいんだゾ!!」
「モンスターが大会に出場したと言う話は今までなかったと思うが……そもそもこの大会は毎年寮対抗戦だ。出場者は各寮で代表として優秀な生徒七人をを選出している。君たちオンボロ寮は寮生が二人だから無理じゃないか?」

それに君はいいが、監督生は魔法が使えないからディスクを操れないだろうというジャミル先輩の声に私も頷いた。体力に自信のない私が行っても足引っ張ることになるだけだって……。

「ふなぁ?!そ、そんなぁ……オレ様も大会出たいんだゾ……!」

そうだとしても人数の問題はな……




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