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The end of the story 【ツイステ】

第9章 Darkcloudsルームオーバー



それで…………入りきらなくなったガスにもし火がついたとしたらどうなるんだろう。自動車ごと爆発するのかな?もしその現象がオーバーブロットだとしたらあれってかなりまずい状況だったんじゃ……

「えぇ。その通りです。ブロットについてはさまざまな研究が進められていますが、その存在にはいまだ謎が多い。一つだけはっきりわかるのは、非常に毒素が強く溜めすぎると魔法師の心身を害するということだけ 」
「あーそういや、昔ばーちゃんにブロットが溜まるから気軽に魔法を使うなって口酸っぱく言われたっけ」
「大きな力を使うにはその分代償があります。魔力をたくさん所持していて、魔法の制御に優れた者でも無尽蔵に魔法は使えません」


魔法ってすごく便利だけど、そっか魔力が沢山あるってだけでいろんな魔法をバンバン使えるのかと思っていたけど流石に制限があるんだね。

物語の魔法だと魔力があればあるだけすごい魔法が使えるからてっきりここでもそうなのかと思ってしまったけど。便利な分、何も対価がないというのは考えてみると確かにおかしい。

夢物語のように感じられる魔法に一気に現実味を帯びた気がする。


「むむつ。えーとつまりどういうことなんだゾ?ブロット?
ってやつが溜まれば溜まるほど調子が悪くなるってことか?」
「……これは私が説明するよりも実際に見たほうが早いかもしれませんね」

全く今の説明じゃよくわからなかったグリムがこてんと首を傾げている様子に学園長は苦笑した。
オーバーブロットって何となく件数は少ないのだろうというのはわかったけど溜まれば溜まるほど危険な状態になるのにみんなは普通に日常生活で魔法を使っている。それにも関わらずあの時のリドル先輩のようにエースたちのマジカルペンについた魔法石は照明の光を反射して寮の薔薇のような色で光っている。
あ、でもそういえばリドル先輩が何かをすればブロットが消えるっていってたからブロットを消す方法もあるのかな?

ん?というか見せる?ブロットをどうやって?

魔法を使わないとブロットって出てこないのでは…?

「さ、ゴーストの皆さん。お仕事ですよ!」

学園長が少し視線を上げ、声をかけた瞬間何処からともなくゴーストさんたちが現れた。最近この現れ方にも慣れてきた私とグリムはさほど驚かない。
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