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The end of the story 【ツイステ】

第9章 Darkcloudsルームオーバー





「おや、来ましたか。ちゃんと揃っているようですね。早速本題に入りましょうか。先日のハーツラビュル寮での一件が一段落ついて、君たちにも話す時間を設けようと思いまして。
魔法士になるからにはローズハートくんが陥った暴走状態について詳しく知っておく必要があります」
「闇堕ちバーサーカー…じゃなくて、オーバーブロットでしたよね」

ケイト先輩の言葉が印象に残りすぎてそっちが先に出てきちゃった。
学園長は特に気にしていない様子で頷く。

「オレも兄貴から話を聞いたことくらいはあったけど、ブロットが溜まりすぎるとまさかあんな風になるなんてな。マジであの暴走状態は闇堕ちバーサーカーって感じだったな」

本当に理性がなく、周りの者を手当たり次第に壊していく。エースたちはやっぱりブロットについて何か知っているんだ。あの時、リドル先輩が寮生たちの魔法封じを一斉に行ったときは遠目からでもわかるくらいマジカルペンについた魔法石が黒く濁っていた。
魔法石が黒く濁る=ブロットが溜まるってことでいいんだろうか。
そもそもリドル先輩やケイト先輩が言っていたブロットとは何だろう。

「??そういや、まずブロットって何なんだゾ?」
「あれ?グリム魔法つかうのにグリムはブロットについて知らないんだね」

エースの口ぶりやデュースも平然と聞いている様子から察するに魔法士を目指しているものなら知っているものなのかと思ったのに。

「そうでした。ユウくんとグリムくんはそこから説明が必要でしたね。では教えて差し上げましょう。私優しいので」

でた、いつもの。
しかし説明してくれるのは実際ありがたいので大人しく聞く。学園長はこほんと咳払いをするとブロットについて話し始めた。

「ブロットというのは 魔法の使用に伴う廃棄物のようなものです。例えば自動車燃料を消費して走り同時に排気ガスを吐き出します。 魔法は魔力を消費して発現し、同時にブロットが吐き出される…と考えると分かりやすいでしょうか」
「魔法の発現と同時にブロットが吐き出される…なんというか体にはよくなさそうですね」


排気ガスと違って体にブロットが蓄積されていくから自動車で考えると二酸化炭素とかの汚れた空気を外に排出できなくて自動車内に汚れたガスが溜まっていくって感じだろうか。


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