The end of the story 【ツイステ】
第9章 Darkcloudsルームオーバー
太陽の光で反射して輝く毛並み。
掲げられた幼子は不思議そうに首を傾げていた。
幼子はなんの罪もない。ただこの世に産まれたことを祝福されているだけ。
王子として産まれたことを祝福されているだけ。
それを苦々しく思う影が一つあった。
影には自分の手元の王冠が砂となって消え失せ、代わりに幼子の頭に金に輝く王冠が乗せられていると錯覚したほど眩しい光に目を細めた。
私はまだ影の気持ちを知らずに友人と呑気に笑っていた。暗雲とともに騒動に巻き込まれることもまだ知らない。