The end of the story 【ツイステ】
第7章 Redrulerサルベーション!
そう。長く生きられないかもしれないって言われた時、滅多に私に泣いたとこなんて見せないお父さんですらお母さんと一緒に静かに涙を溢していた。
小さい頃のことなのにこの出来事ははっきりと覚えてる。
それと教育は……
特に体育の授業はそうだった。いつも一人で遠くからみんなが走る様子を見てるだけ。
そのせいでクラスメイトに疎ましがられたっけ?
もうあまり覚えてはいないくらい
本当に遠い昔の話だ。
「……っ。なん、だよ。それ……」
「体が弱いって……だから体力育成の時、倒れたのか?!」
「昔よりは体も丈夫になって他の人よりは季節の移り変わりで風邪を引きやすかったり、平均よりも体力がないだけ。倒れたのは多分本当に久しぶりに長い距離を走って体がびっくりしちゃったんだろうね……」
本当に嫌になるよね。こんな弱い体。
それでもそれを変えようと少しずつ体力を増やそうと頑張ったおかげで今の自分がある。
「じゃ、じゃあ……教育をちゃんと受けられなかったって……それは一体……」
震えるようなリドル先輩の問いかけになんてことないように笑う。なんでそんな深刻そうな顔なのかはわからない。
「んー。リドル先輩って今何歳ですか?」
「何を突然……」
「いいから答えてくれませんか?」
「……17だけどそれが一体どうしたんだい?」
「私も17歳なんですよ?これでも」
何故かこれでも年齢的に高校二年くらいのはずなのにエースやデュースと同じ学年だった。原作を見てたときも思ったけど本当に闇の鏡の選ぶ基準は謎だ。
ぽつりと呟いた声を全員が聞き取り、驚きの声が響く。
「先輩と同い年なのに高校に通うのはこれが初めてです。義務教育のこちらで言うエレメンタリースクールとミドルスクールは通ってたんですが、高校…ハイスクールにまで通う費用はあまりなくて……だからこの学園にきて高校生活を送れてちょっとだけ闇の鏡には感謝してますよ」
何より物語の中だけだった魔法のある世界でそして物語のほとんどを忘れてしまっていても大好きだった物語の時間を過ごすことができるだけで本当に楽しい。
グリムが時々厄介な問題を引き連れてくるのは大変だけど、エースとデュースが授業や食堂に行ったときに私のことを待っててくれたのにはこの異世界で居場所をくれたと実感したなぁ