The end of the story 【ツイステ】
第7章 Redrulerサルベーション!
「そーだぞ。ジュース」
「んなっ!と、友達が泣いてたら普通心配するだろっ!後、僕はジュースじゃなくて、デュースだ!!でゅっ!」
明らかに分かってて懐かしい聞き間違いを持ち出したな。そのやりとりは最近されたもののはずだけど、もう大分昔のことのように感じる。
確かに初めてエースとデュースに会った日だよね。
そして……私とグリムが学園に通うことを許可された日。
ついその頃のことを思い出して懐かしんでいるとすぐに「こら!お前たち、いつまでも喋ってないで手を動かすんだ!」とリドル先輩が咎めてきた。
先輩の言葉にデュースは慌てて動いたせいで皿に落としそうになり、エースが咄嗟に皿を受け止めたのでなんとか割れずに済んだ。
「はー、気をつけろよ?デュース」
「わ、わかってる!」
「このお皿高そうだし割れなくて良かった…」
もし割れたらリドル先輩にまた首を刎ねられらところだったかな?
なんてことを思っていると途中でエースがふと思い出したように片付けの手を止めて言う。
「そうだ、寮長。結局、こいつに謝ったんっすか?」
「エース?突然どうしたの?」
エースがふと思い出したように片付けの手を止めて言う。あまりに唐突で首を傾げた。
謝る……えーっと、どの時のことだろう。
「急になんだい?エース」
「いや、だってさー。タルトを作ってもらう…まぁしょっぱかったけど、パーティーも開いてもらえたし?オレとしては完全に許したわけじゃないっすけど、区切りはつきました」
「う……そうかい」
後ろめたいと目が泳ぐリドル先輩にエースはでもと続ける。
「ユウに対しても言ったでしょ。親とこいつには対しての侮辱」
「あーでも私エースが大体言いたいこと全部言ってくれたから正直これでもういいよ?」
「だーめ!こういうのはちゃんと区切りはしないとお前のためにもよくない」
「あらあら、エースちゃんってば過保護だね〜」
ケイト先輩は茶化してくるのも気にせずにエースは真剣な表情だ。納得してないみたいだね。
「でも、本当にもう気にしてないんだよ?よくよく考えてみたら確かに私の両親は魔法のない世界の人間だから魔法が使えないのは当然で。
それに私……小さい頃に体が弱くて長くは生きられないかもしれないって医者に言われてね?だから教育をちゃんと受けられなかったって言うのは本当なの」