The end of the story 【ツイステ】
第7章 Redrulerサルベーション!
あの胡散臭いとことコスプレですかってくらい独特な服にあの仮面だ。
そう思っても仕方ないと思う。
私の言葉に先輩たちも納得したのか苦笑していた。
「別の世界……?!」
「そーです。その証拠にここでは当たり前のはずの魔法が私の世界には存在しません。物語だけのフィクションの存在になっています」
「なるほど…それでオレらが使う魔法にすごく驚いてたんだね」
そういうことですとケイト先輩の言葉に頷いた。
ちなみに私たちが話している間もローズハート先輩は固まってた。
「おーい。寮長、いつまで固まってるんっすか?」
「はっ!……す、すまない。その、責任を取らせてくれ…!」
「へ?!いや、そんな気にしなくていいですよ。
そもそも先輩は私を助けようとしてくれたんですよ」
事故なんだから気にする必要ないと先輩に言うが、青ざめて首を振った。そんな幼馴染の様子を面白そうにニコニコと見ているトレイ先輩、
お願いだから見てないで止めて……
トレイ先輩、そういうとこやぞ。
「そんなわけには……」
「もうー本人が気にしてないんですからうだうだ言うの終わりでーす!
それにトレイ先輩とケイト先輩はローズハート先輩に用があるんでしょう?この話はまた後でしましょう?」
「わかった……それでトレイ、ケイト。ボクに何か用事かな?」
ぽんと手を打って無理矢理話を変える。この流れだとしばらく押し問答続きそうだったな。
「いやー実は準備はほとんど終わったから最後の確認をお願いしたくて」
「俺も同じだ。タルトやケーキの確認をお願いしたい。マロンタルト以外のものにはしたが、俺は全部法律を覚えてないからな…」
「わかったよ。それじゃ、一年生たち。あと少しだけどサボらないように。もしそんなことしたら……お分かりだね?」
「「「はい、寮長!」」」
さっきまであんなに慌ててたから全然凄みが感じない言葉だったけど、私たちは揃って返事をした。
「よろしい。………そうだ、ユウ。少しいいかな?」
「はい?」
「気になっていたのだけれど、トレイとケイトは名前で呼んでるのにボクは違うのかい?最初会った時は名前で呼んでくれたじゃないか」
「………あの時は雑用係で生徒になると思いませんでしたから…えぇっと……リドル、先輩?」
合ってるだろうかと首を傾げて言うと嬉しそうな幼い笑顔が返ってきて少し驚いた。