• テキストサイズ

The end of the story 【ツイステ】

第7章 Redrulerサルベーション!




倒れた梯子はふわふわと空中に浮いている。


抱き抱えるような体勢で受け止めたはいいものの衝撃をころせず、地面に転がり込んだようだ。

「ったた…平気かい?上手く受け止めきれなかったから怪我はしてないかな?」
「先輩が助けてくれたので怪我はないですが………あー……その、言いにくいのですが……」
「ん?どうしたんだい?」

言いづらくて先輩の顔を直視できずにいると、庭園の奥から薔薇塗りが終わったのか三人が顔をひょっこりと出した。

「おーいっ!そっちから大きな音聞こえたけどどうしたんだー…………なっ!?りょ、寮長!こいつから離れてください!!」
「は?急になんだい、エース…………え?」

先輩はわかりやすく顔を赤く染めて飛び上がるように私から離れた。
そんなびっくりすると思わなかった。先輩が私を抱き起したとき、偶然触ってしまった場所がまずかった。ブラはしてるとはいえ、流石に触られたら気づかれてしまう。

「な、な、キミ……まさか……!」
「……どうしよーエース。バレちゃった……」

助けを求めるような目でエースとデュースを見るが、すいっと逸らされる。
諦めろってことですね。はい。

更にまずいことにケイト先輩とトレイ先輩までやってきた。

「リドルーちょっと今いいかー?」
「どーしたの?エースちゃんたち、こんなとこで大集合して……リドルくん?」


「ま、まさか……キミは女性、なのかい?」
「もう言い逃れは難しそうですね。そうですよ、私は女です」

庭園に先輩たちの驚きの声とエースとデュースのため息が聞こえた。そんな若干混沌とした空気の中、唯一グリムだけはいつも通りだ。

「こいつらなんでこんな驚いてるんだ?子分がオスでもメスでもそんな変わらないんだゾ。
それよりオレ様、早くケーキが食べたいんだゾ!!」
「はいはい。もうちょっとでパーティーだと思うよ。
…そのグリムの台詞、喜んでいいのか分からないな……」

***

「えーっと整理するね。つまり、ユウちゃんは女の子なのに学園長が許可をして性別がバレないようにしてたと」
「そういえば図書館で学園長が元の世界に帰る方法とかなんとか言っていたが……」
「私、ここ『ツイステッドワンダーランド』とは別の世界から闇の鏡に連れてこられたんです。正直最初は学園長のこと誘拐犯だと思いました」

だって怪しさ満天だもん。
/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp