• テキストサイズ

The end of the story 【ツイステ】

第7章 Redrulerサルベーション!



そんな中で変わったことと言えば、ローズハート先輩だ。


あれからぎこちなくはあるけど、少しずつ今までのことを見直して行動しているらしく。
寮生たちのハートの女王の法律を破った時に課せられる罰でどうしたらいいのかまずは親しいトレイ先輩とケイト先輩たちに聞いて相談してから結論を出すようになったらしい。

すぐに首を刎ねられることがなくなって、寮生たちも安心していることをエースとデュースから聞いた。


「本当、今思うとよくオーバーブロットを乗り越えられたよね……」
「あぁ。今でも思い出す。あの時失敗してたらどうなったんだろうかって」
「なんとかなって良かったけどさー。なんでオレらまた薔薇塗りさせられてるんだろうな……」
「本当なんだゾ。オレ様と子分はここの寮生じゃないってのに」


私たちはまた揃って薔薇を赤くする作業をしていた。エースとデュースはここの寮生なんだからわかるけど、グリムの言う通り私たち招待された側のはずでは……?

ペタペタと薔薇を手作業で塗りながら遠い目で考えた。

今回は人手が足りているからと私たちにそこまで仕事は渡されなかったが、この庭園は広いから薔薇塗りだけでも大変だ。
あとは食器を運んだりとクロッケーに使うフラミンゴやハリネズミのお世話をとかがあるらしい。


「手分けしてさっさと終わらせよーぜ」
「うん。そうしよっか」
「オレ様、パーティーが待ちきれないんだゾー!」
「パーティーのためにも頑張って薔薇塗り終わらせないとね!」

魔法を使っての薔薇の色塗りは初めてなエースは最初は苦戦していたけどすぐにコツを掴んで二つ三つ同時に赤くしている。この分なら思ったより早く終わるだろう。

薔薇に満遍なく色を塗る作業、ペンキの缶が重いたいからちょっとした運動になるなぁ。

高いところは梯子を使う。ただこの梯子を不安定な場所に置いたことで後悔することになるのは私はまだ知らなかった。


「あれ、キミ。こんなところで薔薇を塗っていたのかい?」
「へ?!わ、わわっ……っ!」
「!?…っ危ない!!」

後ろから聞こえた声に慌てて梯子から降りようとして足を下に置こうとしたら梯子がぐらりと揺れて足を踏み外した。

ぎゅっと目をつぶって痛みに耐えようとしたけど、全く痛くない。
代わりにガシャンと持っていたペンキの缶が落ちるの音が聞こえた。


/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp