The end of the story 【ツイステ】
第7章 Redrulerサルベーション!
わざとらしく肩を落としたのに案外グリムは気づかなかったのか食べていた草を手放した。ツナ缶効果すごいな...
わちゃわちゃと作業の手が度々止まりながらも片づけの作業をしていく。
「もーこの調子で作業してたら日が暮れちゃうよー!!
口を動かすのはいいけど、手を動かしてよー」
「はーい!」
「全く……
お前たちありがとな」
「!!!」
ボソリと騒いでいた私たちには聞こえないくらいの声だったけど、ケイト先輩に一番近かったから聞けたけど三人は聞こえなかったのか首を傾げている。
誤魔化すようにいつもの笑顔でケイト先輩は私たちに作業を促した。
「ふふ…ケイトせんぱーい?」
「ん、どうしたの?監督生ちゃん?」
「エースとデュース、グリムも。私の指示に従って動いてくれてありがとう。
私一人だったらきっとローズハート先輩を正気に戻すことはできなかったし、怖くて動けなかった。みんなのおかげだよ。本当にありがとう」
にっこりと笑うとケイト先輩は目を大きく見開くとすぐに私のことをスマホで撮った。マジカメにあげたいと言われたけど、恥ずかしいのでやめてください。
「お前、よくそんな恥ずかしいことすらすら言えんね……」
「そう?思ったこと言っただけだよ」
デュースは確実に照れているけどエースは照れ隠しかな?これ。
「そういや、ケイト先輩。エースはタルトのこと謝れたのか微妙なところだけどタルト自体は返せたなら寮に帰れるんですか?」
「んーリドルくんに後で聞いてくるけど多分大丈夫かな?それにリドルくん自身が無理だと言ってもね……実はあの日の写真撮ってるんだ!」
ケイト先輩は私たちにスマホの画面を見せてくれる。そこには先輩のいうマジカメの画面にリドル先輩がタルトを受け取った、というより取り上げた時の写真が載せられている。
「これ…タルトが捨てられそうになった時のですか?……あ、もしかして…
……先輩ってやっぱりこの学園の生徒ですよね。なんというか食えないところが」
「そう?」
「どういうことだ?」
なんとなく思いついてこれがあってるなら本当にこの学園の生徒らしい行動ではあるな。
デュースとグリムはわからなかったのか不思議そうにしていたが、反対にエースはなんとなくわかったのか若干引いている。
「私の考えが合っているのならですが……」
「うんうん」