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The end of the story 【ツイステ】

第7章 Redrulerサルベーション!




「べっつにー?ただお前、相変わらず無茶するなーって。本当ハラハラさせるよなー魔法使えないのにオレのこと庇ってさー」
「それは……エースが危ないと思って咄嗟に動いちゃったんだもん」
「助けようとしてくれたのは嬉しいけどさー。心臓に悪いからやめてくれって」

ぐりぐりと頭を撫でるエースに拒否できなくて、撫でられるままにいるとケイト先輩に微笑ましげに見られているのに気づいてそっと目を逸らした。

「いっぱい魔法使ったらお腹空いたんだゾ…。
んー?これは……」
「あれ、グリム。それどこで見つけたの?ドワーフ鉱山に落ちてたやつとそっくりじゃん」

ぐ〜っとお腹が鳴ったグリムは真っ黒の石を見つけていた。鉱山だから落ちてる鉱石かと思えば、全く関係ない庭園に落ちているなんて……。

「今度は食うなよ?」
「一度食べたら忘れられないあのお味!いっただっきまーす!!」
「あ、グリム!拾い食いはダメだよ!」
「ってもう食ってる!」

石を口いっぱいに頬張ると取られないうちにとすぐに飲み込んでしまった。その石、見てると胸騒ぎがするからもう口に入れて欲しくなかったのに…。

「え、グリちゃんってそういうゲテモノもイケる感じなの?」
「はわぁ~~こってりした甘みがありながらほんのりビターな香ばしさを感じさせるこのお味!この間のとはまた違う味なんだゾ!!」
「甘味にビターな香ばしさ…それってチョコじゃないだろうし、一体それはどんな味なの?」

頬を両手で押さえて幸せそうに食べるグリムに思わずそんな感想を抱いてしまった。

「いや…指摘するとこはそこじゃないんじゃ……ま、お前がいいならいいか」
「グリム、美味しかったとしても拾い食いはよくない」
「ん、この芝生も食べてみると爽やかでいけるお味だゾ」
「ちょ、そんなものまで食べるんじゃない!」

デュースが慌ててむしゃむしゃと剥がれた芝生を食べ始めるグリムを引きはがした。草まで食べるってもはや狸じゃなくて猫では…?まぁ、グリムはこれを聞くと食い気味で否定するんだけど。
草を食べていたグリムを見て若干エースも引いていた。

「こいつモンスターじゃなくてヤギなんじゃ…」
「あはは…グリム、帰ったら今日の夕飯はツナ缶を使った料理にしようと思ってたんだけど。そんなもの食べてるグリムには私の料理食べれないよね…残念だな……」



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