• テキストサイズ

The end of the story 【ツイステ】

第7章 Redrulerサルベーション!




「平たくいうと闇落ちバーサーカー状態ってこと!」
「ふふっ……分かりやすいけど、だいぶ平たく言いましたね」


つまりは魔力の使い過ぎで暴走してるってことでしょ?それなら止めないと
これ以上被害を出し続ければ、それこそ死傷者が出る。

「このまま魔力を放出し続ければ、リドル自身の命も危ない」
「い、命!!!?」

私とグリムはぎょっと目を見開く。めちゃくちゃ責任重大じゃん!
ぱっとかなり状況が悪いのは分かるけど、オーバーブロットってそんなに危険なんだ。そりゃ先輩たちと学園長も慌てるな……。


「とにかくローズハートくんの魔力が尽きる前に正気を取り戻さなければ……命を失う可能性と…更に最悪なのは……いえ、それよりも先に生徒の避難を優先しなくては他の寮生は私が避難させましょう。
君たちは動けるようなら他の教員と他寮の寮長、副寮長たちに連絡を要請して……」
「おらあああ!くらえ!!!」

学園長が私たちに指示を出す中、エースはオーバーブロットした自身の寮の寮長に向けてマジカルペンを向ける。

放たれた風の魔法は鋭い刃となって、後ろの化け物を斬りつけた。


「「「えええぇぇぇ〜〜っ!!?」」」


なんとなくエースのやりたいことを感じて苦笑する。背中に先輩たちの驚愕の声が聞こえるのを無視して、禍々しい姿をしたローズハート先輩の前に立った。

魔法は使えなくったって、私は後ろから指示を出せる!


「デュース!先輩の後ろの化け物に向けて大釜!」
「おう!いでよ、大釜!!!」

ガシャン!!!とけたたましい音を立てて化け物の頭上に大釜が落とされる。そのフラついた隙を狙って……


「次はグリムとエース!ドワーフ鉱山の時と同じ!
グリムの炎を風で煽って!」
「りょーかい!グリム、ちゃんと当てろよ!!」
「分かってるんだゾ!ふな゛ああぁ〜!!!」

エースとグリムの協力技の炎は思ったよりも威力が出た。後ろの化け物が呻き声を上げる。やっぱり、弱点はドワーフ鉱山の時と同じ!!
あのインク壺の頭、凄く見覚えがあると思ったらドワーフ鉱山で出会った化け物とほとんど同じなんだ。ドロドロした黒い液体と纏ってるオーラ。

違うのはその化け物の前にオーバーブロットした先輩がいるのとあの時より明らかに強い!あいつはほとんど物理だったけど、この化け物は薔薇の木を浮き上がらせて攻撃してくる。


/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp