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The end of the story 【ツイステ】

第6章 Crazyパーティー!





悪びれもせずに言うエースにグリムが宿代のツナ缶をよこせと迫っていた。購買部の安いツナ缶だったけど、これでしばらく過ごせる!!

ジャミル先輩から貰った食材ありがたく少しずつ頂いているけど、グリムの好物であるツナ缶は保存が効くから。ある程度常備できるのはありがたい。


「とりあえず図書室で立てた作戦。もう少し細かく調整する?」
「そうだな。ユウ、ここに使う魔法は何がいいと思う?」
「私は魔法が使えないから何ともいえないけど……」

この魔法は使えるか?じゃあ、ここの無駄な動きは削れるかなと話してるうちにグリムはいつの間にか寝ていた。

デュースが首環付けられたのはある意味私のせいだしと夢中で作戦を立てているうちにだいぶ時間が経っていたようだった。


「二人とも。私はそろそろ部屋で寝るね……おやすみ」
「おう」
「あぁ。おやすみ」

グリムを抱きかかえて部屋に戻って布団に入る。むにゃむにゃと何やら寝言を言うグリムに思わずクスクスと笑った。

ゴーストさんたちは私たちに気を使ったのかエースたちに会ってる間、あまり見かけなかったなぁ。

「はー、最近色んなことが起こりすぎて目が回りそう。私はこんなに巻き込まれ体質ではないんだけど」

眠気でぼーっとする脳裏にローズハート先輩の顔が思い浮かんだ。
先輩にはここに来た時から何度も助けられている。決闘じゃなくて別の解決策あったんじゃないかなって今でも思ってる。

………私が元の世界のことを思い出すのはいつなんだろう。


思い出せたらこの後のこと、わかったのに。


不思議なことにストーリー通りに進んでると思い出すのがいつもことが起きてからなんだ。それに不気味さを感じていた。

まるで改変してはいけないと、私は正規の監督生じゃないから傍観者でいることを押し付けられてるみたい。


何度も思い出そうとしても私は学園長の言っていた。馬車に乗り込んだ記憶なんて一切ないんだ。

一体どうして私はこの学園に来たのか。
記憶には霧がかかったようにぽっかりと穴が空いていた。

***

少女がトランプたちに囲まれて裁判を受けていた。
裁判長の座る席には赤き女王が。

何故か私はその少女の隣にいた。話しかけようにも私のことは見えていないみたいで目の前の女王にキッと睨む。
あぁ……これ夢か。なのに妙に意識がはっきりとしてる。

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