The end of the story 【ツイステ】
第6章 Crazyパーティー!
静かな図書館内に私たちの声が響き渡り、じろりと痛いくらいの視線が突き刺さった。司書さんも険しい顔で私たちを睨んでいた。
というか…決闘?!エースがローズハート先輩に挑むってえー?
「こらっ!声が大きい!」
「いや、学園長が変なこと言うからだろっ!」
「変でもなんでもありませんよ。ローズハートくんだって、そうやって寮長の座を手に入れたんですから」
「決闘で?!生徒会長とかみたいに指名とか立候補制だと思ってました」
「ユウくんの言う通り前寮長からの指名はもちろんありますが、他にもありますよ。現寮長に決闘で勝利したりとね。
決闘はシンプルな方法の一つですね。実際、ローズハートくんは決闘で前寮長に勝利して入学して一週間で寮長になりましたし」
い、一週間で……。いや、それでもエースがローズハート先輩に挑んで勝つところが全くもって思い浮かばない。
というかそもそも私闘がダメなら決闘を公認するのって学校としてどうなんだ?
エースが戸惑いながら魔法による私闘って校則で禁止されてませんっけ?と言うが、学園長立ち会いの元なら大丈夫らしい。それもちょっとどうかと思う。
それとも私が異世界の常識についていけないだけ?
「決闘の相手に事前にハンデをかすことは禁じられているから、リドルに謝ることなく首輪を外してもらうこともできるな……けど、リドル相手に決闘は……」
「寮長に挑む権利は入学した瞬間に全生徒に与えられていますよ?どうします?トラッポラくん。
ローズハートくんに挑みますか?」
トレイ先輩も流石に勝ち目のないと思ったのか渋い顔をしていたけど、結局エースは少し考えるといつもの挑戦的な笑みでやってやろうじゃないかと返す。うん、エースのことだからそう言うと思った。
デュースに負けず劣らず負けず嫌いなとこあるよね。
「なら僕も」
「あれ、デュースも?」
「あぁ。俺だってああも言われたら腹立つからな」
そっか、デュースはデュースなりに怒ってたんだね。
先輩は真面目なデュースがそんなことを言い出すと思わなかったのか、驚いていたけど。
でもね、デュース。男ならチームのカシラになりたいは流石に普通じゃない…と思う。私は女だから理解できないだけ?