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The end of the story 【ツイステ】

第6章 Crazyパーティー!




確かに話していたら小声からだんだんヒートアップしていったけど、確実に今の学園長の方がうるさい。

勉強していた人や本を読んでいた人が顔を上げてじっと学園長を睨むくらいには。


「いや、オマエの方がうるさいんだゾ」

「おっと失礼。ゴホン。まったく、図書室は静かに勉学や読書に勤しむところですよ」
「えーと…学園長はどうしてここに?」
「ユウくんが元の世界に帰るための方法を調べにきたんですよ。忘れてはいませんとも」
「学園長…!」


「私、優しいので。やはり調べ物といえば図書室でしょう?」


珍しく学園長を尊敬できた。なんだかんだ理由をつけて、いつも忙しそうに去っていくので学園長に帰り方を調べてもらうの半ば諦めてたのに!


「別に新しく入った小説の続きが気になって、誰よりも早く借りにきたわけではありませんから」
「って……何なんですか!!?折角学園長を尊敬したところなのに私の感動返してください!!」

「……ところで、みなさんお揃いで険しい顔をして、どうしたんですか?」


まさかのスルーですか。

それからエースのタルトの盗み食いからの何でもない日のパーティーでの騒動について説明した。
タルトの話ではエースは少し居心地悪そうだったけど、どっちも悪いことは知ってもらわないと。


「ふむふむ。なるほど状況はよくわかりました。
トラッポラくん。そんなに寮長とウマが合わないなら転寮するという手もありますよ」
「へぇ。てっきりあの鏡に決められてるから転寮は難しいと思ってました」
「えぇ。ただし、魂の資質で決めた寮ですから転寮するとなると色々と面倒な手続きと儀式は必要ですが…可能ですよ」

初めて知ったなぁ。こういうのは入寮した時に先輩から話してもらうもののようでエースとデュースは特に驚いてはいなかった。
転寮かー。それは平和的解決でいいとは思うけど、結局それって寮内のこと何も解決できてないし、負けず嫌いなエースのことだからきっと……嫌がるだろうな。

実際その案に浮かない顔をしていた。


でもそれって寮長から逃げてる感じでなんか嫌だなとエースが呟くと学園長はその代替え案としてとんでもないものを提案してきた。


「ならローズハートくんに決闘を挑んでトラッポラくんが寮長になっちゃえばいいのでは?」



いきなり何言ってんだこの人!!!?


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