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The end of the story 【ツイステ】

第6章 Crazyパーティー!




「あー、グリム。どっちに行けば庭園から抜け出せると思う?」
「そう言われてもここの庭園、花まみれでオレ様たちの通った道を嗅ぎ分けるの難しいんだゾ。そもそもオレ様は犬じゃないゾ!」

大魔法士になるグリム様だと主張するグリムに大魔法士なら出来ると思うけどなぁと焚き付けると渋々やってみるだけやるとグリムは鼻を地面に近づける。

しばらくしてグリムの耳がピクリと上がった。

「エースとデュースの声が聞こえるんだゾ」
「え、ほんと?」

耳を澄ませると確かに二人の声が近づいてくる。
私たちを探してる声だ。でも、周りが迷路のせいでそれが何処からなのかわからない。

困ってると背後から声が聞こえた気がして振り返るが、何もいない。あ、あれ?確かに今猫が鳴くような声が聞こえたんだけど。

「ニャー。そっちじゃなくてこっちだにゃー」
「ピョッ」
「ふなっ!お、お前一体どこから出てきたんだ……って……お化け!!?」

驚きすぎて変な声でた。う、恥ずかしい。
にひひと笑いながら出てきたのは生首。頭の上に耳が生えてる。ハーツラビュル寮の亡霊?!

と思っていたらすぐに体が見えるようになった。
制服か寮服を着ていると思ったけど、かなりラフな格好だ。

「体出すの忘れとったわ。それにしてもさっきの……ププッ!もう一度驚かせたくなるくらい反応が最高なんだにゃー」
「あ、貴方は……?」
「頭に耳があるから鯖な寮のやつか?」
「ブッブー!鯖は海で泳ぐもんだろー?俺は猫だから鯖じゃない」


ニヤニヤと何故かこちらを見てくるので不思議に思って首をかしげた。

「道に迷ってるにゃら案内しれやろうかー?」
「本当ですか?助かります!」

ぱっと顔を輝かせて見てくる人間とこちらを警戒するモンスター。まるで正反対だ。 


「……この学園では珍しく素直にゃやつだにゃー。まぁいいにゃついてくるといいにゃ」

といってもすぐそこだけどにゃと言うと同時に角からグリムとユウいたー!と声が響いた。


***

「やっと見つけた……そして、やっぱ迷子になってた」
「動くと余計迷うだろ。ちゃんとその場で待ってろよ!」
「ご、ごめんなさい……デュース、エース。二人を探してたらいつの間にか迷路で迷ってて」
「はぁ……それは分かったけどさ。後ろのやつ、誰だよ」

エースは私の後ろをじっと睨む。そうだった。

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