The end of the story 【ツイステ】
第6章 Crazyパーティー!
「?どうしたんだ。そんなぼーっとして」
「んん。なんでもない。……ふわぁ…ん、そういや。エースは?」
グッと伸びをして起き上がるとエースは部屋にいなくて、グリムは昨日いた場所で寝転がってる。スヤスヤと眠りながら相変わらず大きな寝言が聞こえてくる。
「エースなら……」
「なに?オレの話?」
「あ、エース。いや…見当たらなかったからどこにいったのかな?って。あ、運ぶの手伝う」
料理に乗せた皿を両手に乗せながら器用にドアを開けてきたエースに駆け寄って皿を受け取ろうとしたらニヤリとした笑われた。
「これはあんま重くないから大丈夫。ユウはお茶いれてきてくれねえ?」
「わかった。すぐにいれてくるね」
大人しく頷いてオンボロ寮にあるキッチンに向かった。昨日エースとデュースに手伝ってもらったおかげでキッチンなどの水回りはある程度整備できた。
というか、この辺のことって学園長がやることじゃないのだろうか。
お湯をポットとカップに注いで少し温めてからお湯を捨てる。茶葉の量はこれくらいでいいかな。
お湯を注いでから蓋を閉じて…と。これであとは数分経って飲める。
念のためお砂糖とミルクも持って談話室に行くと何故か部屋にケイト先輩がいた。
「あれ…先輩。どうしてうちに?」
「おっはよー!ユウちゃん。
あ、なんでもない日のパーティーでの招待の件はリドルくんに話しておいたからこれで参加できるよ!
それとオレはパーティー会場まで案内するために来たよ!みんなは朝ご飯まだなんでしょ?オレのことは気にしないで食べてて」
「なるほど…先輩は食べて来たんですね」
「ってことでユウ。食べちゃおうぜ」
みんなに紅茶の入ったコップを渡してエースとデュース作という朝食に手をつけた。
チーズオムレツとサンドウィッチ。それからジャミル先輩から貰ったスパイシーなお肉も細かく切ってサラダに乗せたものも出した。
不器用なデュースらしくオムレツの形が不恰好だとグリムとエースが笑っていたけど、味は十分美味しい。
食べ終わると早速ケイト先輩に連れられてハーツラビュル寮に向かった。もちろん謝罪のためのマロンタルトを忘れずに。
足を動かすにつれて嫌な予感は強くなるのだから本当に不思議なものだ。そもそもケイト先輩が人手が足りないと言った時点でなんとなく察してはいた。