第9章 運命【灰羽リエーフ】
『リエーフくん?』
「穂波ちゃん!」
『わ。 大きな声。 …どうしたの?考え事かな…』
「俺さ、もう全部ばーって脱がせて、見たい!触りたい!挿れたい!」
『…笑 すっごいストレートだね』
「でもそんなのつまらない? それじゃ穂波ちゃんは俺でいっぱいにならない?」
『………』
穂波ちゃんはきょとんってして、
それから耳を赤く染めた
『リエーフくん… そういうとこがリエーフくんっぽいから』
「………」
『そのままリエーフくんのしたいようにされたいな、とは思うけど…』
「えっ それってどういう意味!?」
迷ってていいってこと?
迷ってる方も試したら?ってこと?
それとももう、ばーってしていいってこと?
『…んー これ以上は恥ずかしい。 言うくらいなら、自分でする』
「えっ」
そう言って穂波ちゃんは俺のブレザーに手をかけて脱がせる
ベストも脱がされ、ネクタイを緩められ、
シャツのボタンを上から一つずつ外していく
俺の口内を舌で犯しながら
次はベルトに手がかけられる
かちゃかちゃって外されて…
「ちょっと待って! これじゃ俺が穂波ちゃんでいっぱいになっちゃう!」
『…? そんなことないよ どっちかだけなわけないでしょ』
「…?」
『わたしがリエーフくんでいっぱいになったら
リエーフくんはわたしでいっぱいにならないの?』
「…そんなこと …絶対ない! そもそも俺は穂波ちゃんでいっぱい」
『…ふふ。 嬉しいな。 その真っ直ぐな言葉』
穂波ちゃんはそう言ってくすりと笑い、そっと俺を押し倒す。