第10章 触れる【影山飛雄】
『…ん、気持ちよかったです。 ありがとう』
「…ぅす」
『影山くん、マッサージしよっか』
「…マジっすか、いいんすか」
『うん、じゃあうつ伏せで寝転がれる?床、固いかな』
「いや、コートも固いんで。大丈夫っす」
『…ん』
それから穂波さんは背中側をじっくりとマッサージしてくれた。
跨られてる感覚と触れられてる感覚に、
リラックスしていくと共に、興奮が高まる。
『…じゃあ、仰向けに……』
上を向けば熱を帯びてズボンの下から主張するそれの存在感は否めない。
でもそもそもこれはマッサージする前から起きてたことだし、気にしない。
そのうち治るだろ。
いつも自分のこと、バレーのこと、日々のルーティンをこなしてるうちに治るからな。
…つっても今日はちょっと、治る気配まだ全然ねーけど。
「…ッ…… 」
穂波さんの指が布越しに触れる
掠めた程度なのになんだこれ、
パンツの中に出してしまうかと思った。
たまに自分で処理するときは直に握って扱かねーとイけないのに。
『…ねぇ、影山くん』
「…? なんすか」
『ここも、触ってもいい?』