第10章 触れる【影山飛雄】
10月。
東京で合同合宿。
そして俺はいま穂波さんに身体を触られている。
ふとしたときに身体を伸ばしたりしているその姿が
すげー綺麗でそれから柔らかくて、
7月の音駒合宿で見かけた時から気になってた。
森然でスイカ食べてる時にいきなり指を触ってきてしゃべるようになって、
ペアストレッチをたまにしてもらうようになった。
補助してもらうと、すげーよく伸びるし、
体の角度とか向きとかちょっとしたことを少し調整してもらうだけで、効きが全然違う。
声も落ち着いてて、とにかくなんつーか… 気持ちいい。
伸ばしてるとこもだし、単純に触られてるとこが気持ちいい。
明日の朝飯の仕込みしてる穂波さんのとこを訪ねた、
風呂上がりのストレッチ、一緒にやりてーなと思って。
今日は伸ばしてもらうだけじゃなく、
俺も穂波さんのストレッチの補助した。
そうすることでより分かることもあんのかなって思ったし、
それに単純に触りたかった。
やっぱり穂波さんに触るのも触られるのも気持ちいい。
補助しながら俺の下半身に熱が集中していく。