第73章 忍界大戦6
ぽつり、ぽつり、ぽつり…
ザァァァー…
雲がかかったと思っていたら、雨になってしまった。
バシャバシャバシャ…
強い雨のようで、あっという間に路面は水溜りだらけとなる。
「すみませんが、雨宿りしている時間はありませんので、このまま走ります。」
「分かってる。」
「大丈夫だ。」
3人は水音を響かせながら、来た道をひた走る。
目的地は本部である雲隠れの里。
時々、地響きの様な音が辺りに聞こえ、不安を掻き立てる。
どんな状況なのか分からないまま3人だけで行動するのは気が休まらなかった。