第69章 忍界大戦3
シカマルによって陣形が組み直され、迎え撃ちつつ片翼が増援部隊として徐々に現場を離れ始める。
レン達が、前を走る者達の後を追うように走っていると、微かに潮の匂いが漂ってきた。
「今度は海沿いか?」
「そうみたいですね。海から敵陣が数多く侵入しているようです。」
鶴丸にレンが答えた。
「振り回されそうだな。」
「まぁ、お互い様でしょうね。向こうも引っ掻き回すし、こちらも奇襲部隊が引っ掻き回すでしょうし。」
薬研が嫌そうに言うと、レンは平然と返す。
「それよりも予想以上に邪気に満ちてますよ。かなり広範囲に多数感じます。」
レンの言葉に、鶴丸と薬研は顔を顰めた。
「厄介だな。」
「生き残ることに集中しなきゃ、だな。」
「ですね。」