• テキストサイズ

君に届くまで

第66章 おわりのはじまり



「さて、じゃ次は乱と獅子王でいきますか。お相手します。」

「あ、ボク刀置いてきちゃった。」

「俺も取ってくる。」

乱と獅子王は木陰に置いてある刀を取りに行く。

「休まなくて大丈夫か?」

「平気ですよ。まだまだ力が有り余ってますから。」

鶴丸が尋ねると、レンは軽くストレッチをして体をほぐし始める。

「相変わらずタフだな。」

「そうですね。体力には自信があります。」

ストレッチをしながら薬研に返した時、俄に左手に違和感を感じた。

「……?」

レンは動くのを止めて左手の甲を見ると、

「…何で…!」

見覚えのある方陣が浮かび上がっていた。
そして、それは瞬く間に眩しい程の光を放ち、レンを包み込む。

「「レン!」」

薬研と鶴丸は息を呑み、同時にレンの元へと駆け出した。

2人が間一髪レンに追いついて彼女に触れると同時に、一際光が強くなり、3人は忽然と姿を消してしまう。


「…うそ…。レンが…。」

「…そんな…。」

残された乱と獅子王は突然のことに、力なくその場にへたり込んだ。

/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp