第84章 新たな拠点、新撰組
「レン、何処までいくの?」
「とりあえずは東から北側を回ってみようと思います。」
「北?どうして?」
「なんとなく。木々が多いように思うので。」
「そっか…分かった。」
二人は鳥の様に早い速度で、屋根を次々に伝って駆けていく。
乱も体内の神気を上手に使いこなせる様になり、木渡りならばレンに負けず劣らずまでに成長出来た。
戦闘技術も発展途上ではあるが、やる前と比べたら雲泥の差が出ている。
体力切れになるペースは如何ともし難いが、それを差し引いても様々な実力を底上げする事が出来ている。
「町の方も見て回りたいので少しペースを上げますよ。」
「大丈夫。全然平気だよ。」
それを聞くと、レンは更に速度を上げ、それに合わせて乱も速度を上げた。