• テキストサイズ

君に届くまで

第82章 新撰組





乱は息を切らしてひた走る。
レンを助ける為には、皆の力が必要だ。

人を避けながら走り続け、やっとの思いで宿まで戻ってきた。
乱は勢いそのままに表から中に駆け込んだ。
なんだなんだ、とそこにいた人達の注目を集めるが、今の彼には構っている余裕はない。

「いない…!」

席をざっと見回したが、仲間の姿はなかった。
乱は急いで草履を脱ぎ捨て、敷居を上がると二階へ続く階段を駆け上がる。

バタン!と勢いよく戸を開けるが、そこにも仲間の姿はない。

「いない…!どうしよう…!」

乱は居ても立っても居られず、再び階段を駆け降りると、草履を引っ掛け、表へと飛び出した。

/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp